2015年1月13日火曜日

夜の磯歩き@カーミージーの海 リターンズ

前記事に書いたように12月の始めに浦添市港川にあるカーミージーにて磯歩きをしましたが、年明け早々の1月2日に再び夜のカーミージーを歩いてきました。今回もしかたに自然案内の定点調査に同行という形で、邪魔にならないよう後ろからついていきました。

夜の磯歩き@カーミージーの海 | ウチナータイム@nk_ema 

前回のような強風は吹いていませんでしたが、それでも寒い・・・。相変わらず生き物を探すのが下手くそ&クッソしょぼいライトのおかげで大変苦労しましたが、今回も自分が何を知らないのかを知る良い機会となりました。以下、見つけた生き物や調べたことをまとめます。

まずは漂着物のチェーックと思ったら大物が上がってた。
1ヶ月前より海藻が増えていました。特にアーサ。
オニイボナマコ?こいつ初めて見たかも。
拾ってみた。完全に閲覧注意。彼岸島にでてきそう。
表皮はだいぶしっかりしているけど裏側は柔らかかった。
そういえば磯歩き中に鹿谷さんから貝を捕食するウズラガイの話をお聞きしました。以前からナマコは誰に捕食されるのか疑問に思っていたので、これはいい話を聞けたと思い、帰ってから調べてみると衝撃的な捕食シーンを発見してしまった・・・。この捕食シーンにぜひとも遭遇してみたいですね。

ナマコを食べる貝 | 美ら海だより
( 恐怖の ) ウズラガイ:マンぶーンの生活

タカラガイは外套膜がでていると何がなんだか。
つついたら外套膜がはだけてしまいました。ハナビラダカラだったのか。

ウミウシの仲間でチョウチョウミドリガイ。体内に貝殻があるとか。
マダライモかな。→クロフモドキ?
よく見るとツメのような突起が出ていました。薄くて硬かったです。なんだこれ?
謎の突起に首をかしげる。ちょろっと調べただけではよくわかりませんでした。ご存じの方がいればぜひ教えて下さい。→どうやら貝の蓋らしい!(この記事を書いてる途中で教えてもらいました

貝の蓋といいつつ機能的はツメみたいな感じで、ひっくり返ったときにこれを海底にひっかけて体勢を元に戻すそうです。イモガイではなくマガキガイの例だけど、実際に体勢を元に戻す動画を発見。殻口から伸びる体の先端には確かに蓋がついていますね。移動する際にもこの蓋を海底にひっかけて蹴るようにして移動するらしい。



<2015/03/21 追記>
先日マガキガイが体位を変える様子を動画におさめることができたので追加しておきます。



ついでにですが、この蓋について調べている時にイモガイ科のアンボイナガイを解剖したブログ記事を発見しました。イモガイの特徴でもある毒針もしっかり観察できます。解剖作業もドキドキですね。

アンボイナガイ|沖縄生物俱楽部

クサイロカノコガイ。海草の上に住んでいます。
みどりの殻に走る白線がクール!
よく見るといます。「葉上生物群」という新しい言葉を耳にしました。
明るい時にまた探しに来たい。
前回も登場したタツナミガイ。岩場に打ち上がっていました。
体内にある殻がなぜか露出していました。
タツナミガイの卵らしい。パスタだ、これパスタだ。
エキジット直前で遭遇したタコ。完全に擬態している・・・。
写真の中央付近に目があります。

いやぁ、それにしても軟体動物って本当に多様ですね。貝のように体の外に殻を作る種もいれば、今回観察したタツナミガイやチョウチョウミドリガイのように体内に殻をもつ種、タコのように殻が完全に消失してしまった種もいます。

軟体動物における殻の役割は外敵からの防御が基本ですが、殻をもたない、もっていても体内にある場合は、外敵から身を守るために別の手段を発達させているようです。アメフラシやタツナミガイの場合は外敵が嫌う成分を含んだ紫色の液体を分泌しますし、タコやイカは黒色の墨を吐いて外敵を惑わします。ウミウシの場合は体内に毒をもつ種や、中には捕食した刺胞動物の刺胞を使って防御する種がいるとか。

多様な見た目と生き様をもつ軟体動物たちはとても興味深いですね。

今回も打ち上がっていました。カツオノエボシ。
この膨らんでいる部分は気胞体といって浮きの役割をしている。
キ、キクメイシの仲間!!(え
WBを変えて撮ってみた。
イソギンチャクだよね?名前わからない・・・。
口から出ている触手のみたいなの何?隔膜糸?

刺胞動物は複数の蛍光タンパク質遺伝子を持っていて、発現する蛍光タンパク質は励起波長(蛍光を発する為に必要な光の色)がそれぞれ異なっている場合があります。僕が今使っているブルーライトは460〜470 nmの波長域でこれは可視光の範囲内。このブルーライトで蛍光が観察できないことは頻繁にありますが、その場合はもっと紫外線に近い短波長域のライトを使えば蛍光が観察できるのかもしれません。

所感ではありますが、ミドリイシは紫外光に近い短波長のライトが適しているようです。僕の使っているブルーライトでは全然蛍光が観察できません。一方でアザミサンゴやパリカメキクメイシなどは今使っている可視光域の青色光で十分観察できます。磯歩きでの蛍光観察を充実させるなら可視光域のブルーライトと紫外光に近い短波長のライトの2種類を揃えるといいかもしれません。

岩の隙間を覗いたらウツボがひょこっと顔を出していました。
潮が引くときに逃げ遅れたようです。

という感じで今回も寒い中、磯歩きしてきました。今回も初めて知ることが多くて楽しかったかな。次回までに上等ライトと長靴を買おうと決心しました!


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