2014年11月1日土曜日

カーミージーの海を歩く リターンズ

先月に引き続き、再び浦添市港川にあるカーミージーの海を歩いてきました。先月歩いた時の様子は前記事をご覧ください。

カーミージーの海を歩く | スーパーウチナータイム(仮)

しかたに自然案内の鹿谷さん夫婦が講師を務めるガイド入門講座の第3回目(2回目は参加できず・・・)。今回はガイドの心得やインタープリテーションのテクニックなどを座学で学び、その後にフィールドに出るかたちでカーミージーの海を歩きました。

前回と同様に出会った生き物をご紹介します。

フェンスで作られた小道を通ってエントリー。すぐ近くで道路建設の工事が行われています。
右下のもこっとしたのがカーミージーと呼ばれる岩場。反対側から見ると牛みたいに見えるらしい。
拡大すると確かに亀に見える!!!これがカーミージー。


エントリー直後に拾ったイカのくちばし。イカのくちばしは「烏鳶(からすとんび)」と呼ばれており、カラスのくちばしように太くて短いくちばしと、トンビのくちばしのように鉤爪上になったくちばしがセットになっているそうです。今回ひろったのはトンビのほうですね。見る角度によっては鳥が羽ばたいているようにも見える!最初に見たときはいったいこれがなんなのか全くわかりませんでした。


フトユビジャコ。シャコパンチ(実際は肘打ちらしい)でプラケースにヒビを入れちゃいました。
腹部の足(腹肢というらしい)はうちわ状になっており、泳ぐのに便利。また、腹肢の付け根に鰓(えら)があるため、常に腹肢を動かして呼吸のために海水の循環を行っているようです。体の構造については、下記の資料にてエビ・カニと比較しながら解説されています。興味があればぜひ。

食卓で学ぶ甲殻類のからだのつくり|富川・鳥越(2007) 広島大学大学院教育学研究紀要 第二部 第56号 17-22

岩場に落ちていたヤガラの頭と内蔵。鳥の食べ残しかな。
ソデカラッパの死骸を拾いました。ハサミ脚を動かして可動域を確認!
ハサミと体がピタッとはまるのがすごい。よく出来た構造ですね。
てへぺろ(・ω<)のポーズ
関節部分ってこうなってるんですね。



いやぁ、パッと動画を撮ってみたもののうまく撮れてないな。次回からもっと工夫します・・・。

さて、カニといえばやっぱりハサミが特徴的なわけですが、関節については他の脚と基本的に同じ向きに曲がるとのこと。そしてこのハサミは、前節から伸びた突起と指節によって形成されるそうです。知らなかった!
カニの脚(自然科学のとびら, 第17巻1号, 2011)の図1を改変。
先ほどのシャコの脚もそうでしたが、カニの脚の形状からそのカニの住んでいる環境や何をエサにしているのかを予想することができます。下記の資料がとてもわかりやすく興味深かったのでこちらもぜひお読みください。

カニの脚|佐藤(2011) 神奈川県立生命の星・地球博物館, 自然科学のとびら, 第17巻1号


ちっこいソデカラッパと遭遇。かわええ。お決まりのこのポーズ。 
ひっくり返すと足をバタバタさせていました。

帰って図鑑で調べるとおそらくリュウキュウアオイという貝でした。
図のように大きく膨らんだ部分を潜らせて海底表面にいるらしい。
外套膜に褐虫藻が共生しているらしいので、太陽光を求めて表層にいるんでしょうね。
二枚そろうとハートに見えるらしい。
古い貝だったようで、角がとれてもろくなっていました。
海底表面の砂は白いけど、少し掘ると灰色の砂が。鼻に近づけるとほのかにドブのニオイがします。
色も全然ちがう。
表面の砂が白いのは底生生物や好気性の細菌によって硫化物が分解されているからとのこと。リーフ内での硫黄の物質循環てどうなってるんだろう。

イモガイの仲間。
コモンヤドカリ。きれいな模様ですね。
オオイカリナマコ。錨の形をした骨片を体中に分布させており、触ると指にひっかかる。
トレマーズを思いだした。
クモガイ。中身がでてきたけど寄生獣のミギーみたいだった。
前回も遭遇したルリマダラシオマネキのちっこいやつ。まだ背中が青くない。
青色の色彩は性成熟に関係がありそう。

成熟したルリマダラシオマネキについては前回の記事をご覧ください。

カーミージーの海を歩く | スーパーウチナータイム(仮)


さて、前回の記事でも紹介しましたが、このへんの海は開発により大部分が埋め立てられる予定となっています。そしてつい最近、この西海岸の開発について市長と市民の意見交換会が開かれました。意見交換会の様子が来年の3月末までYoutubeにて公開されていますので、ちょっと長いですが興味のある方はぜひご覧ください。開発計画の現状やそれに対する市民・市長の考えを知ることができます。

「みんなで考えよう!西海岸の未来」について(ご報告)|浦添市ホームページ


今回は生き物の形や構造、その機能性に注目することが多く、たぶんそのへんが僕の興味の方向性なのだろうなと再認識できました。また、ちょっと前まで全く見向きもしなかった貝への興味がじわじわと高まっています。カーミージーの海には多くの種がいるようなので、もっと見て回りたいですね。

ということで、機会があれば皆さまもぜひカーミージーの海へ足を運んでみてください!



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