2014年4月3日木曜日

昼間の磯歩きでサンゴの蛍光を観察できるのか?

蛍光観察用に自前のブルーライトを購入した直後に磯歩きに誘われたので昼間でも使えるか実際に確かめてきました。

サンゴの蛍光タンパク質に関する過去の記事
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やはりブームとなるか?!蛍光ダイビングについての続報

写真のアザミサンゴは緑色蛍光タンパク質(GFP)を持っています。

今回はLEDブルーライトが活躍

蛍光タンパク質は特定の色(つまりは波長)の光を当てると蛍光を発します。この蛍光タンパク質を光らせるために必要な光を励起光(れいきこう)と言います。今回は励起光の光源としてもともとアクアリスト向けに発売されているF. P. Dr 475nmを使用しました。蛍光タンパクドクターを略してF. P. Drだそうです。水槽飼育しているサンゴの励起光を診断するためのライトなのでDrがついてるとか。

波長域は470-480nmで1本3,650円!安い!と思ったらみんなに高いッ!て言われた。

波長域は可視光域なので紫外線などは含まれていません。ただし、青色光を直視すると危険なので注意が必要です。市販されてるシリーズの中だと一番波長が短いので365nmのものもあるみたいですが、お気に入りのアザミサンゴがもつGFPの励起波長ピークが490nm付近なので、今回はそれに近いものを選びました。ちなみにアザミサンゴのGFPは遺伝子が単離されて製品化されており、細胞生物学などの分野で活躍しております。

Azami-Green | 蛍光タンパク | 製品カテゴリー | MBLライフサイエンスサイト 

これをもっていざ!磯歩き!!


実際に試してみた!

3月半ばの晴れた週末に本島南部の大度海岸へ。結果から言うと昼間でもサンゴの蛍光がちゃんと見えました。ただし、対象からライトを離すと当然ながら青色光が太陽光にかき消されてサンゴに届かず・・・。水面ギリギリまでライトを近づけての観察となりました。普通に観察する分にはわりとはっきり緑色蛍光が見えてなかなかおもしろかったです。

パリカメノコキクメイシの蛍光。
実際はもっと緑が鮮やかだったのですが、観察できたとおりに撮影するのは難しいですね。

写真ではわかりにくいですが、実際はもっとはっきりと緑色蛍光が観察できました。うまく撮れるようにいろいろいじっていたら露出を下げると少しは良く写ることを発見。手のひらで陰を作りつつ撮影しました。

露出を最小まで下げる&陰を作って撮影。
先ほどと違って青く塗りつぶされた感じにならず、被写体がちゃんと写ってます。

うまく撮れた気がするけどまだやっぱり青が邪魔で緑色蛍光の魅力が十分発揮できていませんね。あとで調べたらどうやら露出だけじゃなくてホワイトバランスにも気を使うともっとよく撮れるみたいです。

参考:蛍光タンパクドクター発売、デジカメWB講座|結果 Oh! Life

ということで昼間でも蛍光観察はできるけど、写真撮影の際には陰を作ったりカメラの設定を工夫する必要があるようですね。このへんはもうちょっと試行錯誤できそう。


撮った写真から青色を除去

上記の写真を見てもわかるように、励起光として当てた青色光が邪魔でうまくサンゴの緑色蛍光を撮影できませんでした。普段の実験でもたまにサンゴの蛍光観察を行いますが、そのときに使用する蛍光顕微鏡には励起光を除去するためのフィルターが付いているのでしっかりと観察対象の蛍光を観察することが出来ます。やっぱりサンゴの蛍光を野外で撮影する際もやはり励起光フィルターが必要ですね。

ということで、最後の悪あがきとして写真を撮った後に加工ソフトを使って青色を除去してみました。

パリカメノコキクメイシの蛍光(青色除去前)
パリカメノコキクメイシの蛍光(青色除去後)

ユビエダハマサンゴの蛍光(青色除去前)
ユビエダハマサンゴの蛍光(青色除去後)
うーん、パリカメはいい感じですが、ユビエダはちょっとやり過ぎた感がありますね。あまり自然な感じではなくなってしまいました。撮影に適したフィルターがやはり必要みたいです。Amazonとかで売ってないかなぁ(笑)


ということで今回の結論としては、

  • 昼間の磯歩きでもサンゴの蛍光観察は可能
  • 写真撮影にはカメラ設定を工夫する他、励起光フィルターがあると良い

でしたー。
次回に向けてフィルター探しておきます。


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